EDの原因によっては手術で治す方法もある

EDの原因としては様々なものが挙げられますが、その中でも特に血管による問題が原因となるのが「血管性ED」となります。
これは陰茎海綿体に十分に血液が流れ込まなかったり、血液が流れ込んでもため込めないために勃起が十分に起こらなくなった状態を指します。

血管性EDを治す方法としては、治療薬を飲む、陰茎海綿体注射、手術が挙げられます。
EDの治療薬の多くは、血管を拡張する働きがあります。また、陰茎海綿体注射にも、血流を促進する働きがあります。
これらの方法によっても効果が得られない場合、治す方法として手術が選択肢として挙げられます。

手術では、EDの原因によって大きく2種類の方法に分かれます。1つは陰茎海綿体に十分に血液が流れ込まない場合の対処法です。
この場合は新しい血液の通り道を作る「バイパス手術」や、血管を拡張する「カテーテル手術」が行われます。

一方、陰茎海綿体に十分に血液を保つことができない場合には、「陰茎背静脈切除」が行われることがあります。
これは陰茎にある静脈を切除することで、陰茎海綿体から流れ出る血液の量を減らす方法となります。
ただし、この方法の場合はしばらくすると再び静脈が形成されることがあります。

また、EDの原因の中には、「先天性陰茎湾曲症」や「陰茎硬化症」により陰茎が湾曲し、性行為が行いにくくなっている場合もあります。
この場合、治療法としては手術によって陰茎の形を整える方法が適用されます。
そして様々な治療法を行ったものの、効果が得られなかった場合には、「陰茎プロステーシス移植法」と呼ばれる手術が、最後の治療手段として挙げられます。
これは陰茎にシリコンや器具を埋め込むことで、疑似的に勃起を起こさせる方法となります。

このように、EDの原因によっては手術で治すことも可能です。ただし、EDでの治療の際に気をつけなければならないのが、保険適用になるかどうかです。
「先天性陰茎湾曲症」や「陰茎硬化症」によるEDに対する手術の場合は保険適用となりますが、血管性EDに対する場合や、「陰茎プロステーシス移植法」の場合は保険適用とはなりません。

逆に前立腺などの手術でEDになる場合もある

前立腺肥大や前立腺がん、直腸がん等の手術を行った際、場合によってはEDになることもあります。
その原因としては、手術の際に血管や神経が傷つけられた可能性があります。
勃起は性的刺激を脳が受け取り、神経を通じて陰茎に性的刺激が伝わり、陰茎海綿体にある程度血液が溜まることによって起こります。
しかし手術によって神経が傷つけられると、脳が受け取った刺激が十分に陰茎に伝わらなくなってしまいます。
また、血管が傷つけられると、陰茎海綿体に十分に血液が流れ込まなくなってしまいます。

以前は特にがんの摘出手術を行う場合、少しでも再発・転移を防ぐために多めに摘出する傾向がありました。
そのため、陰茎海綿体の血管を傷つけてしまうことも少なくなく、EDとなってしまっても仕方がないと考えられてきました。
しかし現在では、術後の生活も尊重されており、できるだけ勃起機能を残すために、血管や神経を傷つけないようにする方向性がとられるようになっています。
もし手術を受ける前に、不安な場合は医師と相談するようにし、納得がいったうえで手術を行うようにしましょう。

なお、前立腺肥大や前立腺がんは、陰茎海綿体やその周辺の血管を圧迫、EDを引き起こす恐れがあります。
医師と相談しながら、手術等でしっかり治すことが重要となります。

また、前立腺や骨盤内の臓器の手術以外でも、陰茎海綿体周辺の神経や血管が傷つけられ、EDを引き起こす場合があります。それが、事故による場合です。
事故によって陰茎海綿体周辺や脊髄周辺の神経や血管が傷つけられ、EDを発症してしまった場合は、手術によって血管を修復する必要があります。
そして事故が原因の場合、治療する際には保険適用となります。

勃起不全(ED)に効果があるシアリスなどのED治療薬とそのジェネリックや、ED以外の早漏についてもまとめてみました。デリケートな性の悩みは1人で抱え込まず解決しましょう。